2009.8.1~11.8
大巻伸嗣氏のEXHIBITION「絶・景 -真空のゆらぎ」にて菅原一剛が映像を岡本絵里子が編集制作をしました
2009年8月1日(土)から11月8日(日)までトーキョーワンダーサイト渋谷にて行われる、アーティスト大巻伸嗣氏のEXHIBITION「絶・景 -真空のゆらぎ」で、菅原一剛は映像と写真を、岡本絵里子が編集を担当しました。
大巻伸嗣氏は2007年以来、「ごみとは何か」という問いかけを起点に「Garbage Project」に取り組んでこられました。
菅原一剛も2年前から青森にあるリサイクル工場青南商事の現場で撮影し続けており、
今年の4月からは雑誌デジタルフォトにて「ダスト・マイ・ブルーム」というタイトルのエッセイがはじまりました。
このタイトルの直訳は「箒の埃を払う」。ブルーズの世界では「やり直す」という意味で用いられる言葉から、「新しい再生する力」をごみの中から見つけようと試みています。
そんな二人が共感しあい、今回の大巻氏のEXHIBITIONの映像制作となりました。
ぜひお近くへお越しの際は足を運んでください。
「絶・景 -真空のゆらぎ」
絶景とはすばらしい景色のことです。しかしこの展示では、絶なる景を生み出しています。「絶」という字は、糸と刀からなり、糸を刀で切る意を表します。その意味は、断ち切る、中断する、とどめる、こばむ、たやす、ほろぼす、きわめる、かけはなれる、わたる、よこぎる、などであり、私たちが置かれた状況の多くを示しています。また、「景」という字は、区切られた強い光、転じて光によってできる「かげ」の意を表し、ひかりとともにかげという両義性を持っています。有無の対立を超えた絶対無、陰と陽とが互いに相手を飲み込もうとする太極/無極という東洋の思想と場の量子論を背景に「真空のゆらぎ」「言葉の無い予言」「罪の無い破壊者」の3つの景をつくりだしました。
すべてのゴミを燃やして人工的に生成されたスラグによる時の大きな流れと、私たちが気付かずに作り出している地平は、身に迫る詩的体験をもたらします。
会期:2009年08月01日(土) ~2009年11月08日(日)
時間: 11:00 ~19:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入場料: 無料
会場:トーキョーワンダーサイト渋谷 東京都渋谷区神南 1-19-8
電話:(03)3463-0603
FAX:(03)3463-0605
http://www.tokyo-ws.org
主催: 財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
協力:東京画廊+BTAP