2009.11.27
菅原一剛写真集『DUST MY BROOM』が発売!
弘前の青南商事というリサイクル工場を、5年近く撮り続けてきた菅原一剛の写真が、いよいよ一冊の写真集『DUST MY BROOM』となり、11月28日ソフトバンククリエイティブより発売となりました。 リサイクルという再生の為に存在する"大切にされている"ゴミたち、そういったゴミに関わった人たちの思いも写しだされているかのような写真郡。内容も印刷も大変濃厚で、秀逸な仕上がりの写真集となってます。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「世界で一番きれいなゴミの本。」 菅原一剛
数年前に、ぼくは今回の写真集の被写体でもある、北国青森の「青南商事」というリサイクル会社を訪れました。もちろんそこはリサイクル工場なのですから、見渡す限りゴミの山でした。
普段ぼくたちは、ゴミというのは"きたないもの"と思っていますが、ぼくは不思議と、そこにあるゴミたちを見て、"きたない"という印象をまるで感じませんでした。むしろ、"かっこういい"であるとか、"うつくしい"という印象を強く持ちました。
そしてぼくは、まるでその答えを探すように、幾度もそんなリサイクル工場の中にあるゴミたちを夢中になって撮り続けました。すると、そこには自身の体験も含めて、様々な発見がありました。しかもそこに写っているものはすべて、ぼくたちととても親しい関係にあるものたちばかりなのです。
そんな撮影を繰り返す中で、はっきりとしてきたのが、ここにあるゴミたちは、ただのゴミたちではなく、リサイクルという再生のために存在しているゴミたちなので、すべてがとても"大切にされている"ということでした。
そして、このことはぼくたちが暮らしていく上でも、実はとても大切なことなのではないでしょうか。そう思うと、余計にとてもすてきなことだと感じました。
ですので、ぼくもその思いを込めて、もう一度手に取ることの出来る"世界で一番きれいなゴミの本"という新しいかたまりを作ってみました。そのすがたを、ぜひとも手にとって確かめてみてください。
よろしくお願いいたします。
『DUST MY BROOM』
著作者:菅原一剛
発行者:ソフトバンククリエイティブ株式会社
価格:3,500円
ページ数:224ページ(オールカラー)
サイズ B変形判(242×182mm)